オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングはどんなもの?

オフィスホワイトニングというのは、歯科医院で行うホワイトニングのことです。ご自宅用のホームホワイトニングより濃度が高いホワイトニング剤を使います。そのため、1回の施術でも白くなったことを実感しやすいといった利点があります。

オパールエッセンスエクストラブーストを採用

当院では、オフィスホワイトニングに「オパールエッセンスエクストラブースト」(Opalescence Xtra Boost)を使用しています。これは、ライト照射が要らないオフィスホワイトニング薬剤で、白さにムラが出にくいことが特徴です。 さらに、過酸化水素と活性剤を使用前にシリンジ内で混合することによって、いつも新鮮な状態で使えます。実は、かつて主流だった混合済みのタイプは、温度差に弱くて夏に分離してしまい、作用が落ちることがありました。しかし、オパールエッセンスエクストラブーストなら、そうした弱点がありません。また、通院回数も4~5回から1~2回へと少なくなっています。成分には、フッ素1.1%と硝酸カリウム3.3%を配合しているため、ホワイトニングでしみるのを抑え、エナメル質を強化できるというメリットがあります。

オフィスホワイトニングを受けるメリットとデメリット
知っておいてほしいこと

オフィスホワイトニングには、次のようなメリット・デメリットがあります。希望してすぐに施術が受けられるとは限りませんので、まずはお越しになり、オフィスホワイトニングができる状態か確認しましょう。

オフィスホワイトニングのメリット

  • ・歯を白くすることで、外見の自信につながる
  • ・歯を削ることなく白くできる
  • ・高濃度のホワイトニング剤を使うため、初回の施術から白くなったことが分かりやすい
  • ・セルフホワイトニングより白くできる
  • ・歯科医師・歯科衛生士が施術するため、ご自分でするよりムラになりにくい
  • ・施術中にホワイトニング剤がしみる場合、必要な処置を受けられる
  • ・施術前にお口のチェックをするため、虫歯の早期発見や治療につながる
  • ・施術前に歯石の除去をするため、お口の環境改善や歯周病の予防につながる

オフィスホワイトニングのデメリット

  • ・いったんホワイトニングで歯を白くしても、お茶やコーヒー、タバコといった飲食物、嗜好品によって再び色素が付いてしまう
  • ・元々の歯の色や性質の影響で、期待したほど白くならないこともある
  • ・ホワイトニングには条件があり、歯の性質やお身体の状態、体質によって受けられない場合がある
  • ・自由診療で、全額自己負担となる。また、セルフホワイトニングより費用がかさむ
  • ・ホワイトニング剤が高濃度なので、人によってしみる場合がある(※1)
  • ・施術前に虫歯治療や歯の除去を行うため、お口の状態によっては希望するタイミングではホワイトニングを始められないことがある
  • ・短期間で歯が白くなるが、後戻り(※2)もしやすい傾向がある

※1多くの場合、一時的なものです。
※2 後戻りとは、ホワイトニングで白くした歯が元の色調に戻ることです。

施術後について知っておいてほしいこと

オフィスホワイトニングを受けたばかりの時期は、ホワイトニング剤の影響で歯が「着色しやすい状態」「溶けやすい状態」です。だ液には、歯の再石灰化を促し酸性に傾いたお口の環境を中和させたりする作用があります。歯の表面がだ液に触れることで少しずつ元の状態に戻るので、長期間注意が必要なわけではありません。
しかし、施術後1~2日程度は、次の項目に気を付けたほうが良いでしょう。

酸性に強く傾いた飲み物を控える

レモンジュースやオレンジジュースといった、酸性の飲み物を避けましょう。ホワイトニング剤の働きで一時的に歯の表面を覆う膜がなくなり、溶けやすくなっているからです。

色素が付きやすい飲食物や嗜好品を控える

コーヒーやお茶、赤ワイン、カレーなど濃い色の飲食物、それに加えてタバコはなるべく口にしないようにしましょう。歯が色素沈着しやすい状態になっているからです。

歯が白っぽく濁ることがあるとご理解ください

施術後に、歯の表面が白っぽく濁ることがあります。これは、ホワイトニング剤の作用で、歯の表面にあるエナメル質が少し荒れてしまったためと考えられます。ほとんどの場合は数日で自然に元通りになるものの、脱灰(だっかい※)していたり再石灰化が不十分だったりすると、戻りにくいことがあります。数日経っても白く濁っている場合は、当院にご相談ください。

※脱灰とは、お口の中の酸の働きで、歯の表面からカルシウムやリン酸などミネラルが溶け出すことです。だ液にもミネラルが含まれているため、脱灰している歯に付くと、だ液のミネラルがその箇所を修復します。これを、歯の再石灰化といいます。