歯科医院というと「歯が痛くなったら行く場所」というイメージが強いですよね。ですが私は患者さまに「歯が痛くなくても来てほしい」と思っています。なぜなら痛みが出てからでは、大がかりな処置が必要になるうえ、歯を残せる可能性がぐっと低くなってしまうからです。

例えば、傷はできてしまっても日が経てば、かさぶたになって消えていきます。でも、歯は自然治癒しません。歯の痛みはそのままにしておくと、残念ながらますますひどくなってしまうのが現実です。だからこそ、1日でも早く、症状が軽いうちにお越しいただきたいと思い、平日遅くまで、土曜も夕方まで診療しています。

実は虫歯もごくごく初期のうちなら、削らずに治療できます。しかし歯の表面が少し白くなる程度の変化しかないので、患者さまのほとんどが気付かずに見過ごしてしまいます。だからこそ歯が痛くなくとも定期的に通っていただき、歯の状態を診させていただきたいのです。

「痛くなくても通うこと」それがお口の健康維持への近道です。そのため私は「痛くなくても通いたい」と思える歯科医院作りに、心をくだいています。